カーザ ヴィニーコラ ファツィオ(CASA VINICOLA FAZIO)

ファツィオ社はシチリア島北西部トラーパニ県の中心部、エリーチェにぶどう畑を所有しています。彼らは4世代にわたり、情熱をもって献身的にぶどう栽培とワイン造りを続けてきた歴史があります。遥か昔から、この地域では土着品種のグリッロ、カタラット 、ネロダヴォラ、インソリア種のぶどうが栽培されてきました。

 

 


創業当時ファツィオ社は、バルクワイン(※1)を主体としたワイン造りをしていましたが、現在はジローラモ氏とヴィチェンツォ・ファツィオ氏が高品質なワイン造りのために近代的で効率的な技術を導入し、ワイナリーを一新させました。そして、エリーチェ地域がDOC認定されるために積極的かつ重要な役割を果たしていきました。

エリーチェ地域のぶどう畑は、山の斜面に広がっています。海が近いので冷涼で強い風が吹き、昼夜の寒暖差が激しい気候が、ぶどうにフレッシュさや良い酸味を与えてくれます。オーガニック認定こそ受けていませんが、彼らのぶどうは全て有機栽培であり、除草剤や化学肥料は使用せず、人工的な水やりも一切行いません。なぜなら春に十分な量の雨が降り、水分が蓄えられた土壌では、シチリア島の乾燥した夏でもぶどうが成熟し、凝縮感のあるワインを生み出すことが出来るからです。

 

(※1)

バルクワインとは、150ℓ以上の容器(樽・タンク)などに詰められて醸造容器ごと他の事業者に販売されるワイン。瓶詰ワインと区別され、大量でコストも抑えられる。

 

最高品質のぶどうを栽培するため、彼らは生態系のバランスを保つことを大事にしています。太陽光発電パネルを設置し、自然環境への影響を可能な限り抑えることで毎年放出されているCO2を大幅に削減、自然に配慮したぶどう栽培に尽力しています。

 

ファツィオ社は土着品種のぶどうだけではなく、ミュラー・トゥルガウ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなどの国際品種の栽培にも力を注いでいます。


ファツィオ社が所有する広大なぶどう畑の先頭には一列ごとにバラが咲いています。これは飾りではなく、害虫対策の一環として植えられているそうです。

「害虫が発生するとバラは枯れてしまうため、バラが枯れると害虫がいる証拠になります。その際には、その一列に栽培されているぶどうを除去します。高品質なぶどう栽培を維持するためには必要不可欠なこと」と彼らは言います。

DOC認定後も、彼らは変わらず、自分たちの生まれ育った土地で造られた愛すべきワインを世界中に普及することに尽力し続けています。

 

ファツィオ社のピアトロサクラ・ロッソ・リゼルヴァは、日本で開催されたアジア最大の国際的なワインコンペティション「サクラアワード2020」で最高賞のダイヤモンドトロフィーを受賞しました。シチリア島から出品された赤ワインとして、唯一の最高賞であり、実力、人気ともに世界からも評価されています。